門脈圧亢進?の症例のCT結果とERCP結果

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こんばんは!sonoです。
先日投稿した「門脈圧亢進」のportal sandwich signの症例の、CTとERCPの結果が返ってきていました。
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【腹部エコー】症例7 門脈圧亢進?
CT所見では脂肪肝と肝内胆管軽度拡張(狭窄部位や結石指摘できず)、胆嚢壁軽度肥厚、そして門脈左枝血栓症。
ERCPでは総胆管結石2個(最大径8mm)、胆管にステント留置。その後、内服治療にて門脈血栓融解後、結石排出とステント抜去。
と返書が届いておりました。
CTでも総胆管結石が指摘できなかったんですね。💦
エコーで胆嚢頸部に見えた結石はもしや総胆管内結石だったのだろうか…。
でも膵内胆管の拡張もあったし、その抹消側にも結石があったのでしょう。
ERCPでも2個の結石があったとなっていますし。
もうちょっとがんばったら2個目の結石も描出できたのかな…。
肝内のportal sandwich signにばかり気を取られてしまって、他が疎かになってしまったようです。(反省)
portal sandwich signはP2、P3の門脈で確認できたので、
門脈圧亢進があって、portal sandwich signが出てきたし、
門脈圧亢進により門脈血流速度が低下して血栓ができたと考えて良いのかな。
そしてそもそもの門脈圧亢進の原因が、「総胆管結石による肝胆道系の炎症」から門脈圧が亢進してしまった。
という感じでしょうか。。
portal sandwich signは特発性門脈圧亢進症(IPH)に特徴的と、勉強した本には載っていたけれど、今回はIPHではなさそうですね。
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