病院での検査業務が好きなのにクリニックで働く理由

どちらかというと、検査室にこもって、淡々と検査業務をするのが好きだし、病理室や細菌検査室のような実験室みたいな雰囲気が好きな私が、クリニックを職場に選んだのが自分でもびっくりなんだけど、その理由について書いてみます。
元々、私が興味を持っていたのは、病理検査なんです。
学生の頃は細胞検査士の方に進みたいと思っていました。
卒業実習の配属先が希望通りの病理検査室で、毎日とっても楽しくて、将来は病理検査室に入りたいって、その頃は本気で思っていました。
でもね、私の体が病理検査室で扱う薬品に過敏に反応して、
毎日、目が真っ赤っかになっていた私をみて、当時担当していただいた技師さんから、
「あなたは病理検査は諦めた方が良い。」と言われたんですね。
仕事となると、卒業研究のような期間限定ではなくて、毎日ずっと働くので、体が受け付けないような仕事は続けられなくなるよと…。
確かにその通りで、今でも疲れが溜まったりするだけで目が真っ赤になるので、病理検査をしていたら、どうなっていたことか。と思います。^^;
私は昔から体が弱い方で、特に粘膜が弱いみたいで、目や鼻、口の中とか消化管、肺もよく病気になります^^;
もうこれは、私の体の特徴だからどうしようもないですよね。
なので、細胞検査士は今でも憧れはありますが、そこを目指すことは一生ないです。
そんな私が最初に働いたのは、消化器の病院です。
そこでは、一般的な検査は一通りやらせてもらえました。
生化学、血算、凝固、感染症、尿検査、尿沈渣、輸血、心電図、眼圧、眼底、聴力、出血時間、エコーなど。
エコーもベテランの技師さんに教えてもらえて、とてもラッキーな職場で働けたなぁ。と思います。
3年ほど働いて、結婚する時に辞めてしまったのは、今でもちょっと後悔しています^^;
その次に働いた病院が、専門的な病院で。
そこでは専門的な仕事以外はなくて、毎日同じ仕事をこなすだけ…。
楽と言えば楽なんですが、将来の漠然とした不安がずっとありました。
毎日毎日、同じ仕事で、検査技師としてどうなんだろう…。このままでは60歳になったら、この病院以外での仕事はできないかもしれない。
そんな風に思って、転職活動をしてみたら、
たまたまご縁があった今の職場で働かせてもらっております。^^
本当は検査室にこもって黙々と検査をするのが好きなのに、クリニック勤務って。
矛盾してますよね^^;
前の職場は専門的な病院だったので、どう頑張っても腹部エコーや頸動脈、甲状腺、心エコー検査が出来なかった。それも転職の大きな理由の一つ。
どうしても、超音波検査士の資格を取って、プロのソノグラファーになりたかった。
エコーができる方が絶対に有利だから。
最初に働いた病院でも、2つ目の施設でもエコーができる人というのは、すっごく重宝されたので、「あぁ、エコー検査はできた方が絶対に良いな」とその時に実感しました。
なので、とりあえずエコーができる施設ということで、今の職場(クリニック)に転職することにしたのです。
病院だとエコー検査室に配属されるかどうかって、入職しないと分からないし、歳をとると正規職員での病院の就職は難しい。
だから、クリニックになったのです。
クリニックの仕事内容が好きか?って聞かれると、No!です。

この記事↑でクリニックの仕事内容について書いたけれど、やっぱり病院の検査業務の方が面白いというのはありますよね。
でもエコーさえできれば、アルバイトでも結構良い金額で働けるので、運よくエコー検査ができる環境であるなら、エコーの勉強は絶対にしておいた方が良いです。
私も今のところの目標は、超音波検査士になって、正社員の働き方から個人契約で働けるようになること。
働く時間を短縮して、お給料は減らさない、増やすことを目標に。
その夢を叶えるために、今はエコー検査に携われるクリニックで働いています。
病院だけで一生を終えてもそれはそれで良いと思う、私も昔はそう思っていたし…。
でも、今の世の中はいろんな働き方ができるので、自分のスキルをあげる努力はしておいても損はないと思っています。