医療業界の変化と対応できる力
今後の病院経営はどうなるのでしょうか。
今日は今後の病院やクリニック、医療界の現状や今後についてちょっと思うところを書いてみます。
病院に来る患者さんの層が変化している
私は今まで、病院で働いてきて、約1年前にクリニックへ転職しました。クリニックで働き始めてまずびっくりしたのが、患者さんの種類!
患者層が違うことに一番びっくりしました。
これは立地によるところも大きいのですが、都会のクリニックなので、若い外国人の患者さんがめちゃくちゃ多い。
患者さんの名前を呼ぶ時に、読み方が分からないような人がたくさん来ます^^;
以前の病院ではお年寄りのおじいさん、お婆さんばかりだったので、患者さんの層の違いにびっくり。
そんな外国人の多いクリニックで、英語が苦手な私は、簡単な英単語とジェスチャー、Google翻訳でなんとか毎日凌いでおります。苦笑
やっぱり医療職も今後は英語は必須だよなぁ…。とは思うものの、英語に苦手意識があるので、なかなか自分で勉強しようとは思えない。私がおばあさんになるまで、英語ができなくてもなんとかなると良いのだが…。
クリニックや病院の経営問題
経営者側の考えにもびっくりすることがあります。
クリニックなんで、病院に比べて診察や検査数を多くしないと利益が出ないのは分かる。でも、その検査本当に必要?って思うこともたくさんあるし、もっと丁寧に見なくていいのかな?そんな簡単に済ませていいのかな?って思ってしまうことも。
毎日たくさんの患者さんを診て、検査をたくさんこなして、売り上げを上げないとクリニックはやっていけない。でも、病院も同じでは??確かに、病院は重篤な患者さんには薬もたくさん使うし、検査もたくさんするし、一人当たりの金額が大きくなる傾向があるけれど、それでもスタッフの数や年功序列的にお給料が上がるのを見ると、病院経営もかなり厳しいはず。
医療センターとかね、定年まで働く人が多い大きな病院は、人件費が大変なことになっているはずです。設備にもお金がかかるし。
だから、人件費にそこまで支出の割合を割けない中小病院の求人とか見てたらお給料少なめですものね^^;
経営者側になったら、病院やクリニックを継続するために、あれやこれや考えるのは普通のことなのかもしれない。
そこらへんの事情をオープンにして話す勤め先の院長先生のことを、医者っぽくないな〜。とやや斜めに見ていた私。だけど、ある意味正直者で、そういう感覚が無いと病院経営は難しいのかも、と最近は納得しつつある。。
医者の矜恃を全うしている医者ばかりでは無いし、いろんな考え方があるのは普通のことなのかもしれないけれど、
それでも私は「患者さんために」という気持ちを忘れずに仕事に励みたいです。
医療スタッフの人材不足
最近の病院やクリニック、一般企業なんかもそうだろうけれど、とにかく人が足りない。人材が不足しているところが多いです。人が足りなくて、常に採用できる人を探しているけれど、なかなか条件に合う人って捕まらないのですよね。
今日も総務の人が嘆いていました。笑
うちは医者も足らなくて、募集をかけてはいるものの、提示してくる年棒がすっっっっっごく高くて、とてもじゃないけど、採用できない…!って。
求めている人材がなかなか集まらない、という問題。
これは、もうどうしようもない。
日本の人口が減っているし、お年寄りの割合が多いので、どこの業界でも、若手の働き手は不足しています。なんなら、外国人の採用を考えたりもあるけれど、やっぱり言葉の壁と、日本人が求めるような勤勉さや仕事に対するきめ細かさを外国人の人が身につけるのは、時間がかかる。
できる仕事も限られてくるし、医療業界ではなかなか厳しいものがあるなぁと。
スタッフが集まらないと、業績を上げていくのは難しいし、キープするのも厳しくなってくるはず。
医療スタッフだって、条件が良いところで働きたいですもの。
病院側の事情とスタッフ側の気持ちと両方分かるから、難しいですね^^;
落とし所を探って、スタッフが働きやすい職場を、みんなが納得して仕事をしてくれる環境を作っていくしかないです。これはもう採用側も働き手側もどちらの努力も必要ですよね。
今後の医療業界や働き方に対応できる力
医療業界の問題や、働いていて感じるところを色々と書きましたが、これからどうなっていくかは、正直わからないし、正職員で働いていても、将来が安定なんてもう思えませんよね。
じゃぁ私たち医療スタッフはどうしたらいいのか。
やっぱり、どんなところでもやっていけるだけの知識や経験を積んでいくしかないと思うのです。
方向性は人それぞれ違うと思うけれど、毎日漫然と仕事をしていたらだめですよね^^;
病院側の経営問題もあるし、そこそこのお給料が欲しいなら、ただ働いているだけでなくて、自分から学んで行動していく。働き方を模索していくのが大事だな、と思うのです。
でも、最終的には「患者さんのために」という気持ちを大事にして、日々の仕事を頑張っていく。そこは忘れたくない。
医療職で働いている人、その中でも仕事にやりがいをもって働けている人は、最終的にはこの「患者さんのために」という気持ちを持っている人なのかな。って思います。
「人のために働けている」これが直接的に感じ取れるのが医療職の良いところ。
どんな仕事でも人の役に立っているのだけれど、日々、「人の役に立てている」と実感しながら働けるのは、幸せなことだな。って感じます。
その気持ちを大事にしながら今後も働きたいな。
